K.G.

3月 「関学短大の推しテキスト『幼児曲集』」

2026.03.23 [Teacher’s Voice]

3月も下旬に差し掛かり、ようやく少しずつ暖かくなってきましたね。
今回の教員による投稿「Teachers’ Voice」のご担当は持田先生です。
持田先生には推しの「テキスト」について語っていただきます。

関学短大の「音楽I」「音楽II」(ピアノ)の授業では、本学オリジナルのテキスト(楽譜)が使われています。
テキスト名は「保育者のためのピアノ曲集Explore The Music World with Young Children」と言いますが、「幼児曲集」と呼ぶこともあります。
私が担当する保育内容「表現B」の授業でも活用しています。

この曲集はその名の通り、子どもの音楽活動でも使えるように編纂されています。
特に、身体によるリズム活動のための曲、例えば「マーチ」「ジャンプ」「走る」「スキップ」「ギャロップ」「揺れる」などの動きのリズムに合う曲や、模倣表現などに使える曲が、難易度別に掲載されています。
そのため、大学の授業だけではなく、実習や就職してからも使うことができ、子どもたちとの音楽活動を助けてくれる優れものです。  
この「幼児曲集」のルーツは、大正時代まで遡ります。本学の源流の一つ、「広島女学校保姆師範科」の附属幼稚園では、アメリカで最新の保育を学んだ宣教師たちが、アメリカから持参したピアノ曲を使って、子どもたちとリズム活動を行っていました。
それはランバス女学院にも引き継がれ、そこから本学の保育者養成では長年、リズム活動の伴奏のための曲集が編纂され、授業のテキストとして用いられてきました。
その歴史の中で、保育・音楽の観点から曲の見直しが行われ、何度も改訂をして現在に至っています。
写真は、その変遷の一端です。

表紙のデザインが、それぞれとても素敵だなと思います。そして、その時代の教員たちが学生の学びや子どもたちの音楽活動のために、思いを込めて作成してきたことが感じられます。
実習から戻ってきた学生が、「実習で入らせていただいたクラスのピアノの上に、幼児曲集が置いてあった!」と言っているのを聞くと、保育の場でも受け継がれ活用されているのだなと思います。
これからも、このテキストが学生の学びや保育実践に役立つことを願い、歴史を引き継いで編纂を続けていきたいと思います。

(持田 葉子)