K.G.

1月 「子どもの頃に読んだ推しの絵本」

2026.01.20 [Teacher’s Voice]

新年を迎えて20日が経ちました。
今回の教員による投稿「Teachers’ Voice」のご担当は白倉先生です。
白倉先生には推しの「絵本」について語っていただきます。

えほんのへやで懐かしい絵本が目に入りました。
マリー・ホール・エッツ 文・絵 よだじゅんいち 訳 の「わたしと あそんで」です。
子どもの頃、家にそれほど多くの絵本があったわけではありませんが、なぜかこの本は鮮明に憶えています。
そこで今回は、「子どもの頃に読んだ推しの絵本」というテーマで、この絵本をご紹介したいと思います。
「わたしと あそんで」は、初版が1968年とまさに私の幼少期の新しい絵本だったことがわかります。
この絵本が、「もりのなか」で有名なマリー・ホール・エッツによって作られていたことに気が付いたのは最近のことです。
ひとりの女の子が、原っぱで出会うばった、かえる、かめなどの生き物と遊びたくて声をかけるのですが、つかまえようとすると逃げていってしまいます。
りす、かけす、うさぎやへびにまで逃げられて、一人になった女の子は、しかたなく池のそばの石に座ってじっとしていました。
すると、かえるやかめが女の子のそばに戻ってきました。それでも女の子は音をたてずにじっとしていました。
逃げていってしまった動物たちが、いつの間にか女の子のまわりにやってきて、鹿のあかちゃんまでが近づき、女の子の頬をなめました。
みんながわたしと遊んでくれていると実感した女の子は、とても嬉しくなったというお話です。
私は弟との歳が離れており、幼少期は一人で遊ぶことが多かったように思います。
それ故、誰かと一緒に遊びたいというこの絵本の女の子の気持ちに共感したのだと思います。柔らかいタッチで描かれた女の子や動物たちの表情からは、温かみのある優しさを感じる1冊です。

(マリー・ホール・エッツ 文・絵 
よだじゅんいち 訳 福音館書店)

絵本を通して、子どもの頃の自分をふりかえる機会になりました。新しい絵本がどんどん出版されていますが、古くからある絵本にも素敵なものがたくさんあります。皆さんも、ご自分の懐かしい推しの1冊を探してみてください。

(白倉 朋子)