10月 「次代をつなぐ遊び」
ようやく秋を感じられるようになってきました。
今回の教員による投稿「Teachers’ Voice」のご担当は森先生です。
森先生は好きな遊びについて紹介してくださるみたいです。
保育・幼児教育を学ぶ皆さんは、「子どもと遊び」について様々な視点から学びを深めていることでしょう。
私が担当する「子どもと環境」の授業では、学生の皆さんと一緒に幼少期の遊びを振り返る時間をもっています。
自身の幼少期の体験を振り返る…原風景を見つめ直すことが子どもの育ちを考える原点になるからです。
私の幼少期の遊びは、もうセピア色の景色となりましたが、「たのしい」「うれしい」「くやしい」「またやってみたい」といった感情とともに今も鮮やかに記憶に残っています。
幼い頃は、きょうだいや友だちと外で遊ぶことが日常でした。草花を使った首飾りづくり、缶けり、縄跳び、かくれんぼをはじめ「伝承あそび」と呼ばれる遊びを様々に楽しみました。
空に高く揚がった「たこ」を風に乗せるために繊細に指を動かしたこと、「かごめかごめ」「花いちもんめ」では友だちとアイコンタクトで意思疎通したこと、これらの遊びは素材や身体の動きを通して五感を刺激してくれました。
室内では「手合わせ歌」「あやとり」「おはじき」などに夢中になりながら、何気ない時間を家族や友だちと過ごしました。
たくさんの魅力ある遊びの中で、今でも変わらず好きなのが「お手玉」です。時々一人で手に取って、ひとつ、ふたつ、みっつと投げ上げます。
幼少期に祖母や母が見せてくれた巧みな技は、いまだに身につけることはできませんが、お手玉の重みと布の柔らかさを手のひらで感じながら、心地よい集中のひとときとなっています。
西宮聖和キャンパスの『おもちゃとえほんのへや』では、世界の玩具に加えて、日本の伝統的な遊びを体験できます。
先月のオープンキャンパスでは、高校生やご家庭の方々、学生スタッフも一緒になって「こま回し」を楽しみました。
世代を超えて受け継がれた遊びは、その場にあるだけで、周りの人の心をつないでくれます。
私の研究室には「こま」はありませんが、「お手玉」はあります。よければ一緒に遊びませんか。
(森 知子)