K.G.

9月 「あの人の背中」

2025.09.18 [Teacher’s Voice]

9月に入っても暑い日が続いていますが、朝晩は少し涼しさを感じられるようになってきましたね。
今回の教員による投稿「Teachers’ Voice」のご担当は小見先生です。
小見先生は推している人を紹介してくださるみたいです。

「動作が機敏で元気がよく、いつも動きまわり、早口で冗談ばかり言ってよく笑う」だーれだ?
ヒント

  1. わたしのひそかな推しです。
  2. 上の言葉は『岡田山の五十年』という冊子に書かれています。ということは聖和の歴史に出てくる人。
  3. 聖和の源となった3つの学校の創立者たちの一人。

「関西学院・聖和学」をしっかり学んだあなたなら、もうわかったかな。
正解はジュリア・ダッドレー、みんなの大好きなダッドレーチャペルの名前の由来となった宣教師です。
ダッドレーは、聖和の最古の源流で日本初の女性の神学校である神戸女子神学校を創った人、そしてお隣の神戸女学院(今年創立150年!祝)の創立者でもあります。
創立者の誰かひとりを推すってどうなの?なんですが、いつもくるくると動きまわってしゃべって笑う働き者のジュリアはあこがれの人です。
学生、卒業生の誰もが「わたしがいちばんダッドレー先生に愛されていた!」というほどの「愛の天使」で、性格をひとことでいえば「愛の結晶」ってすごくない?
実際の状況は大変でした。明治期の日本、言葉も通じないなかで特に女性たちは家に縛られていましたからダッドレーの宣教の働きは困難の連続。
多忙と心痛によって時々病気療養していた記録があります。それでもそんな静養中、ダッドレーは本を書き残しています。
日本初の母親向けの育児書や、当時のミッションスクールの女学生が夢中になって読んだメリー・ライオンという女性の伝記の訳本など、書いたものを読むと書き手のことがひしひしと伝わり好きが増します♡
最後にダッドレーの写真、それも顔ではなく背中をご紹介します。1880年11月、神戸女子神学校はかなり年配の女性を含む6人の生徒で始められました。
毛糸のベストを着て日本人女性と同じ畳に輪になって座り、聖書の授業をするダッドレーの姿です。
大切な人のそばにいつも一緒にいて、愛だけを残していく人生……やっぱりいいなぁと思います。

 

(小見 のぞみ)