K.G.

6月 「星の王子さまとあのベンチ」

2025.06.16 [Teacher’s Voice]

梅雨入りしたと思ったら、一気に梅雨がどこかへいってしまいましたね。
今回の教員による投稿「Teachers’ Voice」のご担当は手良村先生です。
手良村先生は”推し”書籍と”推し”風景を紹介してくださるみたいですよ。

みなさんは「星の王子さま」を読まれたことがありますか? フランス人の飛行士・小説家であるアントワーヌ・ド・サン=テクジュペリの小説です。
1943年にアメリカで出版されて以来、現在も200以上の国の言葉で翻訳され、人々に読み継がれています。
日本では1953年に岩波書店から内藤濯さんの翻訳で刊行されました。
当初は児童書として扱われていましたが、今では様々な出版社から絵本や図鑑といったタイプでも出版され、大人から子どもまで幅広く愛される作品になっています。
そんな「星の王子さま」が私の推しの書籍です。

物語は、操縦士の「ぼく」がサハラ砂漠に不時着したときに小惑星からやってきた「王子さま」と出会い、その王子さまが語る内容で構成されています。
「大切なものは、目に見えない」を初めとした本作の言葉は「生きること」「愛すること」とは何かといった、人生の重要な問題に答える指針として広く知られています。
どの場面も心に刺さるのですが、物語の中で私が一番好きなのは、王子さまが夕日を眺める場面です。

「ぼくね、日の暮れるころが大好きなんだよ。きみ、日の沈むとこ、ながめにいこうよ…」
王子さまの星はとっても小さいので椅子を少し傾けると一日に何回も日の入りが見られるのです。
「ぼく、いつか、日の入りを四十三度も見たっけ」 王子さまの気が晴れるのは、しずかな入り日のころだけだったのです…
どんなに辛いことがあっても夕日を見ていると心が穏やかになっていきますね。
私は地元の琵琶湖に沈む夕日が好きなのですが、眺めているとふと王子さまの事を思ってしまいます。
いつか王子さまに出会ったら、この場所で一緒に夕日が見たいなぁ~

写真はNHKの「ドキュメント72時間」で紹介された琵琶湖畔の「あのベンチ」です。
ここから眺める夕日も私の推しです!

※参考文献 「星の王子さま」 サン=テクジュペリ作・内藤濯訳  1962年 岩波書店

(手良村 昭子)