K.G.

10月 「シャドウアートのこと」

2022.10.25 [Teacher’s Voice]

秋も深まり,冬の足音が聞こえてきそうな気候になってきました。
今回の「Teachers’ Voice」をご担当くださるのは白倉先生です。
芸術の秋にちなんで、「シャドウアート」なるものについてお話をしていただきます。

芸術の秋、ものづくりに集中できる季節です。今回も私の趣味の一つである「シャドウアート」についてのお話です。
シャドウアートとは、同じ絵のパーツをカットして、重ねて貼ることで立体感を生み出すペーパークラフトです。
カットには主にカッターを用い、シリコンボンドで厚みを出しながら貼ります。
カットしたものは、そのまま貼ると紙にしか見えませんが、丸みをつけたり膨らませたりすることで、紙の絵が立体的に見えます。
シャドウとはshadow(影)であり、シャドウアートは奥行きを出すことで生み出されるまさに「陰影」を楽しむものでもあります。
出来上がったものにはスプレーのニスをかけて、奥行きのある額に入れて飾ります。
一般的に「シャドウボックス」と言われているのは、厚みのある額がまるで箱のようであるためかと思われます。
もともとは17世紀にヨーロッパで流行した「デコパージュ」の技法がアメリカに伝わり、特に19世紀に今のようなものに発展したと言われています。
日本でもシャドウアート用のプリントは一般的には4~6枚くらいのセットで販売されていますが、複雑な絵になると10枚以上必要な時もあり、好きな枚数を購入できる専門店もあります。
中世ヨーロッパの風景や人々の暮らしを描いたAnton Pieckとメルヘンの世界をあたたかく描くKim Jacobsの絵画はシャドウアートでは大変有名です。シャドウアート用のプリントだけでなく、ポストカードやチラシ、カレンダー等、好きな絵を見つけてはすぐにカットしてしまいます。
最近のシリーズは、みことばの日めくりを5冊購入して製作し、聖書のことばとともに額装してもらっているものです。

(白倉 朋子)