6月 「ウォルドルフ人形のこと」
梅雨入り前ですが,爽やかな日が続いていますね!
今回の「Teachers’ Voice」をご担当くださるのは白倉先生です。
「ウォルドルフ人形」という人形についてお話し下さいます。
皆さんはどのような趣味をお持ちでしょうか?
私は作ることが好きです。無心になって作業をすることを楽しんでいます。
いろいろなものを作るのですが、今日はそのうちの一つである「ウォルドルフ人形」についてご紹介したいと思います。
ウォルドルフ人形は、シュタイナー教育思想のもと、スウェーデンで生まれた自然素材を使って作る抱き人形です。
人形に詰める綿は羊毛で、これをしっかりと固く丸めることから始まります。
これがなかなか難しく、かなり手指の力を要します。
頭、手、足、体と固めに詰めることで適度な弾力と重みができ、子どもが長年遊ぶ中でも崩れることなく保たれます。
自然素材で作られる人形は、優しい肌触りで、抱っこした時に、この羊毛の重みと温かみを感じることで安心感が得られます。
髪の毛には植物で染色した毛糸を使用します。したがって髪の色はどれも自然な色で、皆違うことも魅力的です。
目と口は刺繡をしますが、なるべく特定の表情を付けず、小さくシンプルに作ります。
そうすることで、遊ぶ子ども自身の想像力を育み、子どものその時の気持ちに寄り添うことができるからです。
このようにウォルドルフ人形は、嬉しい時、楽しい時、悲しい時、寂しい時、怒っている時など、その時々の気持ちを共有する友達であり、時には感情の発散を受け止め、サポートする役割を果たすかけがえのない仲間になります。
このような人形を身近な人が手作りすることで、さらに愛情と温かみが加わり、子どもの心の成長につながります。
ここで私の手から生まれた”ほのちゃん”と”かいくん”をご紹介します。
この2人は、それぞれ2日間の講習会に参加して、針で何度も指を刺しながら苦労の末に生み出されました。
参加者は、先生の言われる通りに、羊毛の丸める大きさ等もメジャーで測りながら同じように作っているのですが、出来上がった子は、大きさも表情も皆違います。
手作りですから当たり前ですが、シンプルな表情の中にもしっかりと個性を持っていることを面白く感じます。
このような講習会に保育士さんも多く参加しておられました。その後も教室に通い、たくさんのお人形を作りました。
そして、諸事情によりしばらくお休みしていましたが、先日より復帰し、また少しずつ作り始めています。
趣味を持つことは大切だと感じます。皆さんも「夢中になって取り組めるもの」、「楽しめること」を大切にしてください。
先日、聖和キャンパス内の、「おもちゃとえほんのへや」で、たくさんお人形がいる中、ウォルドルフ人形を探しました。
そして見つけました。皆さんも今度探してみてください。
私の研究室にいる“ほのちゃん”と“かいくん”にも会いに来てくださいね。
(白倉朋子)