K.G.

5月 「“吹き戻し”の世界へようこそ」

2022.05.13 [Teacher’s Voice]

木々の緑色が濃くなってきましたね!
今回の「Teachers’ Voice」をご担当くださるのは立花先生です。
昔ながらの玩具「吹き戻し」についてお話し下さいます。

皆さん、日本の伝統玩具である“吹き戻し”を知っていますか?
ピロピロ笛、まきとり(巻き取り、巻鳥)巻き笛、ピーヒャラ笛、へび笛など、地方によって様々な名称で呼ばれています。
きっと、駄菓子屋さんやお祭りなどの屋台で見かけたことや、一度は手に取って吹いてみた経験があるのではないでしょうか。
この“吹き戻し”は、大阪の置き薬屋(配置薬店)で景品として開発された玩具が発祥と言われ、“吹いて戻る動作”の中に「幸せになりたいのであれば、まず社会や他人のために自ら何かをすることが必要であり、そのことが巡り巡って自らに戻ってくる」という意味が込められています。
この吹き戻しは、全国の生産量の80%を淡路島で生産しています。そして、兵庫県淡路市に「吹き戻し保存協会」があり、私自身も会員です。
数年前に仕事で北欧へ行った際に、フィンランドやデンマークでも“吹き戻し(Party BlowersやParty hornという)”が販売されており、保育施設や障害のある子どもたちの療育施設で、肺活量を高めたり口腔トレーニングをしたりする道具としても活用されていました。
北欧で幼児用に販売されている“吹き戻し”は、日本の“吹き戻し”に比べて軽く短いものでした。
現在、この“吹き戻し”は、日本だけでなく、ヨーロッパ、アメリカや南米、アジアなど、世界各国でも販売されています。
”承前啓後(しょうぜんけいご:昔からの文化を受け継ぎ、未来を切り拓くこと)”という言葉がありますが、日本の伝統玩具である“吹き戻し”を未来に受け継いで行くことができればと思っています。

淡路島で販売されている”吹き戻し”
北欧で販売されている”吹き戻し”
”吹き戻し”をしている私

(立花直樹)