K.G.

社会人経験を強みに、社内託児所の設立と理想の保育者を目指して

2026年11月06日(金)

[在学生] 1年 報徳学園高等学校出身
北山 文士郎さん
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薬局での接客と、学生時代の職業体験がきっかけで保育の道へ

社会人入試を経て本学に入学しました。進学前は薬局で勤務し、主に接客を担当していた私。そんな私が保育の道を目指そうと思ったきっかけは、職場の同僚だった主婦の方から聞いた「社内託児所があればいいのに」という一言でした。仕事と子育ての両立に苦労するケースが多く、実際に仕事を辞めてしまった方もいました。なにか自分にできることはないか。社内託児所を増やし、子育て中の方が働きやすい環境づくりに貢献できないか。そう考えるようになり、保育を学ぶ道に進むことを決意し、今に至ります。
また、小中学生の頃に保育士を将来の夢として掲げていたことも学び直しを後押ししてくれました。かつて通っていた聖和乳幼児保育センターでの経験から保育士に興味を持ち、中学校の職業体験でも第一希望で保育所や幼稚園に行かせてもらっていたんです。当時のことを思い出し、「保育者になりたい」というが熱が再燃。まずは免許取得を目指して本学に進学しました。

「保育」の福祉的な側面に目を向け、教養を深める日々

「社会的養護」の授業では、児童養護施設や児童心理治療施設、母子生活支援施設など、さまざまな施設の種類や現状、課題について学びました。これまで知らなかった「保育」が持つ福祉的な側面や実情に触れられたことが大変興味深く、毎回知識がアップデートされていく感覚を楽しみながら受講しました。特に印象深く覚えているのは、施設への入所理由の特徴や、登録里親数・委託里親数などを、具体的な事例や数値を通して理解できた点です。授業では各制度の名称や概要を覚えるだけではなく、一つひとつの内容を深掘りします。教授が細かい部分まで丁寧に解説してくださったので、知見を広げることができました。時には難しい内容もありましたが、「何事も一度挑戦してみよう」とワクワクする性格なので、好奇心を持ちながら最後まで集中して学べたと感じます。

現役保育士の姿に感銘を受ける。実習を通して観察力と判断力を高めたい

食育イベントのボランティアで関西学院幼稚園を訪れた際、おままごとの時間に男の子2人が言い合いになる場面がありました。状況を観察していると、どうやら何を作るかで意見が分かれてしまった様子。そこで私は、「天丼を作ってほしいな」と声をかけました。すると2人とも気持ちを切り替え、協力して料理をしてくれました。悩みながらもとっさに落ち着かせる言葉かけができたのは、学生時代の部活動で副部長を経験したことや、接客業で積極的に周囲をまとめてきた経験があったからだと感じます。
一方で、視野の広さや状況判断にはまだ課題があるとも感じました。園で働かれている現役保育士の方は常に全体を見渡し、トラブルの前兆を察知して瞬時に対応されていました。これまでの経験を強みに、今後はより高い観察力と集中力を身につけ、素早く行動に移せるスキルを磨いていきたいです。

My best Wonder

子どもたちの小さな変化に気付けるように。実体験から学んだ「観察すること」の大切さ

関西学院幼稚園のボランティアで見学した、子どもたちの象徴遊びが印象的です。画用紙を歯ブラシに見立てたり、お手玉を食べ物に見立てたりする姿を見て、身近なものから自由に想像を広げる表現力に感動しました。

あるときは、私が手に貼っていた目立たない絆創膏にすぐに気付き、「痛いの?大丈夫?」と声をかけてくれました。子どもの鋭い観察力に思わず驚かされた、忘れられない出来事です。この経験を通して、私自身も一人ひとりを丁寧に見つめ、変化や気持ちに寄り添える保育者になりたいと強く思いました。