学生のみなさんへ
本学では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、春学期の授業を対面授業からオンライン授業に急遽授業の形態を変更して実施しました。6月以降は、感染防止策を講じた上で、一部の対面授業を実施いたしました。
本学の美しいキャンパスで「友人と一緒に学ぶ」といった想定される大学での教育を提供できなかったことは心苦しい限りです。特に、大学生活を夢見て入学してこられた新入生の皆さん、予定していた実習がすべて停止となった2年生の皆さん、そしてそれをお支えくださった保護者の皆さまの不安に胸が痛みます。
新型コロナウイルス感染症は今後どのような推移をするかわからない状況ですが、秋学期については、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から対面授業とオンライン授業を併用して行い、教育機関として、保育者養成機関として、その教育的使命を果たして参りたいと存じます。
授業については、春学期の結果を踏まえて、時間割を再度検討し、対面授業とオンライン授業を、それぞれが実施しやすいように曜日を分け、新たに時間割を作成しました。授業時間についても、通学時の三密をできる限り避けるために、原則として授業開始時間を遅くし、終了時間を早く設定しました。また、1年生が登校する日と2年生の登校する日を分け、学内でも密集することにならないよう工夫いたしました。教員免許や保育士資格を取得するためは多くの科目の履修が必要になりますが、大学として感染症対策を講じ、学生の皆さんそれぞれにも感染防止にご協力いただいた上で対面授業を実施してまいります。
2年生は「教育実習」、「保育実習」を実施するために、秋学期の一部科目を春学期に移行して実施しました。また、今後感染拡大した場合に備え、急遽「保育体験実習」の科目を開設し、夏季休暇期間中に実施いたしました。実習は、言うまでもなく座学では学ぶことのできない貴重な経験をする場であり、教職や福祉職に就こうとする「こころざし」を得る学びの転換の時でもあります。実習は、本学の教育の根幹をなすものであり、この貴重な経験を是非とも体験していただきたいとの思いからです。秋学期に「教育実習」、「保育実習」を実施するにあたっては、実習園の子どもや保護者が不安にならないように、感染予防の観点から実習3週間前からの対面授業を行わない配慮をしています。
秋学期の授業再開とともに、キャンパスの図書館、おもちゃとえほんのへや、リプラ、PC教室、生協、食堂などの利用も可能となります。 また、感染防止策として、①ソーシャルディスタンスの確保、②教室内の換気、③登校者数の制限、④マスクの着用、手指消毒、教室の消毒を行います。
最後に学生の皆さんに、お願いがあります。学内外で行動する際に3つの密(密閉・密集・密接)を回避し、食事会・コンパなどを当面の間自粛することを求めます。教員養成・保育者養成の大学生として大切な子どもたちの命を守るためにもふさわしい行動をとられるようお願いします。
また、登校の際には、①検温、②マスクの着用、③手指消毒、④三密の回避、⑤接触確認アプリCOCOAの導入、あるいは行動履歴の作成の5点をお願いします。 秋学期から保育の学びをさらに深め、皆さんがより充実した大学生活を過ごせることを願っています。
2020年9月18日
聖和短期大学
学長 千葉 武夫