2015.1.15 「阪神淡路大震災20年メモリアル礼拝」を行いました
2015年1月15日
阪神淡路大震災20年メモリアル礼拝
―宇都宮正人 作詞・作曲「神戸のともしび」を共に歌って―
1月15日(木)の短期大学ロングチャペルでは、阪神淡路大震災メモリアル礼拝を行いました。震災を覚えて、共同の祈りをささげ、宇都宮正人先生のつくられた「神戸のともしび」を、祈りを込めて歌いました。
宇都宮先生は、「何もできなかったけれど」と題して、「神戸のともしび」誕生のお話を語ってくださいました。先生の愛する故郷である西宮、神戸が震災で崩壊し、聖和にも大きな被害が出る中、足の状態が思わしくなく、何もできないまま、いたたまれない気持ちで17日からの日々を過ごしていたこと。そして、2月1日、降りしきる雪をみていたとき、突然、それまでの想いが溢れ出るように、詞と曲ができたこと。その「神戸のともしび」は、故あって当時作曲活動を止めておられた先生を、再び創作へと導く歌であったことも、あわせてお聞きしました。
震災で失われたものは、帰ってくることがなく、その悲しみはなくなりません。けれども、深い苦しみと喪失の向こうに、希望の小さな灯があることを、お話を聞き、歌いながら、みんなで確かめ合う礼拝のひとときとなりました。
「神戸のともしび」 宇都宮 正人 詞
瓦礫の上に無情の雪が、止むことなく冷たく降り積む
傾いたビル、つかない街灯、黒い影が夕闇に紛れて消える
苦しい夜を耐えぬく神戸、よみがえる日の 鐘の音(ね)がかすかに聞こえる
冷たい風が雪を舞い上げ、荒れた街を吹きすさんでゆく
背中丸め、道行く人の、くたびれたその瞳にもみなぎる力
苦しい夜を耐えぬく神戸、よみがえる日の 鐘の音がかすかに聞こえる
共に寄り添い、いたわり合い、きびしい日を忍ぶ人々に
真冬の風が、たとえ寒くとも、その想いに灯(とも)る灯(ひ)は消えることなく
苦しい夜を耐えぬく神戸、よみがえる日の 鐘の音がかすかに聞こえる
苦しい夜を耐えぬく神戸、よみがえる日の 鐘の音がかすかに聞こえる
報告:聖和短期大学宗教主事 小見 のぞみ
~「神戸のともしび」 伴奏する宇都宮正人先生(左)と歌唱指導の丸尾喜久子先生(右)~